終戦記念日
- 2019/8/15
- 越後奥寂庵
3日前のことです。日照りが酷いので、夕方畑に行き、水好きな野菜たちに水遣りをしていると、お盆で帰郷していた初対面の方にお会いしました。挨拶から始まり話に花が咲き、気づいてみると小一時間経っていました。年の頃は私と同じくらいでしょうか。この地で過ごした子ども時分の話を、いろいろと話してくださいました。のどかで心に浸み入る時間でした。
その方と別れて空を見上げるとあかね色。慌てて車を走らせ、鼻毛の池に向かいました。瞬間瞬間に色合いが変わる夕陽を、夢中になって撮影しました。
自然は厳しくとも美しい。この写真に写っている風景のなかには、動物、植物、微生物も含めて、どれだけの「いのち」が存在していることでしょう。今日は終戦記念日です。第二次世界大戦では、6年間に世界中で5000万人から8000万人のいのちが失われました。それに動物、植物、微生物のいのちを含めたら途方もない数になることでしょう。
先日、10年以上継続している高齢者のクラスで、皆さんから戦争体験を伺いました。やはり生の体験談は心に響きます。終戦になったのは、私が生まれるたった16年前。私の感覚としては、まだまだ最近の出来事なのです。今日、失われたいのちに祈りを捧げるとともに、まずは私自身、内面の調和に責任を持つことから始めようと思いました。