210日目の風祭
- 2016/8/31
- 越後奥寂庵
今日は暦の上で210日目。富山の風の盆で有名な「風祭」の日で、牛ヶ鼻集落でも氏神さまで風祭が行われました。80代の方がおっしゃるには、ご自身の親の代までは、奥寂庵の北側にある山に、元々は風を治めるための石碑があり、そこまで皆さん総出で、太鼓と酒を持って上がって風祭をしたそうです。太鼓を叩くことで風を鎮めることができるということで、太鼓を叩いたとのこと。どのようなテンポで、どのようなリズムを叩いたのか、とても興味があります。
昔、風祭では酒を飲んで、結構喧嘩が絶えなかったようそうです。今日の風祭でも風が強く、蝋燭の火がしょっちゅう消えて御幣も何度も倒れたように、風の神さまは粗っぽいのかも知れません。そのような粗っぽい風に対しては、力強い太鼓の音が効いたのでしょう。上の画像の左端にある石碑が、風を治めるための石碑です。このような重たい石碑を、山の頂上から麓の神社まで運ぶのは難儀だったことでしょう。元々の風祭をした祭壇がある山は、奥寂庵が一番近いのも、何かのご縁かも知れません。今日、奥寂庵で太鼓を叩きたいと思います。