自然の力
- 2016/8/23
- 越後奥寂庵
昨夜、東京での仕事を終え、運転して越後奥寂庵に戻ってきました。奥寂庵に着く頃に日の出の時刻となったので、疲れがありつつも大好きな棚田に寄ってみました。関越トンネルまでは星空が見えていたのに、トンネルを抜けると雨模様で、何だか急に冬が到来したような錯覚を覚えました。なぜなら冬は、関越トンネルを抜けるまでは快晴で、トンネルを抜けると雪がしんしんと降る雪国だからです。
台風の影響でしょうか、雲海が棚引いていました。この地域は、まだまだ自然の力が強く、東京に滞在していた時の自我境界が明確な自分に対して自然の力が心身に押し寄せてきて、自然の力に包まれる感覚になります。そして、包まれることによって自然との境界が曖昧になり、自然との対話、呼応が自ずと始まります。姿が見えない自然との呼応から、太古の人達は「神」という存在を感じていったように思いました。
もう少しで奥寂庵、というところで気配を感じ、急に車を停めました。何らかの霊妙な存在を感じて、写真におさめようと試みましたが、微細なエネルギーは目に見える形には収まりません。