母なる土

Sadhguruの動画です。「土と水を守ることは、次世代のためにもっとも重要なことだ」と説いています。土は汚いものではなく、からだといのちの源泉であり、この地球において豊かで強い土を保たなければ、人間の遺伝子材料を弱くしてしまうと警告しています。

母なる地球とは言わず、母なる土(Mother Soil)という表現をしていることが印象的でした。精神文明の深い理解では「土は母である。なぜなら私たちはそこから生まれたからであり、生物学的な母は代理人であって本来の母は土である」とまで言い切ります。「最近のお母さんは子供が土に触れようとすると『手が汚れるから』と言って触れないようにさせるが、土は汚いものではなく、いのちの源泉であり、土に触れることは自分の根を源泉に下ろす機会になる」というメッセージも素晴らしい。

現代では、そのような源泉に根を下ろさないことによる弊害が起きていることにも言及し、そこから回復するために、ある種の土を毎日数時間身体につけることがなされているそうです。土をつけることで、人間のシステム全体が美しく再組織化されるとのことです。「ヨギーが山の洞窟にいつも居るのは、地球に包まれたいからであり、地球を感じたいからである。なぜなら、それがなければ私たちのシステム全体が機能しないから。というのも私たちの身体は、地球と何ら違いはなく、そこから飛び出た一片なのだから」と。

後半は、インドでの現況に触れていきます。落ち葉や動物の排泄物が土に戻されないために、インドでの耕作地がどんどん減っていき、40年後には60%の耕作地がなくなるだろうと。実際、この12年間で30万人の農民が自殺をしたとのことです。だからこそ「土と水を守ることは、次世代のためにもっとも重要なことだ」と力説しています。

新年早々、大切なメッセージを受け取りました。本年も土に触れる機会を多く持ちます。

Sadhguruは、よく冗談を言いながら講話をされますが、今回は未来を案じて真剣に語っています。

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