チャイルド・スポンサー

またの機会にお伝えしますが、内面に生じている心の流れに従い、先日、国際協力NGO ワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・スポンサーになりました。

当初、アジア学院で出会った学生と研究科生が住むスリランカのチャイルド・スポンサーになろうと思っていました。スリランカに行けば、チャイルドに会えるだけではなく、幼稚園教諭や農業指導者をしている彼らにも会って、フィールドワークをしたり新たな交流が生まれたりする可能性を秘めていたからです。

ただ、いろいろと調べているうちに、アジアで一番貧しい国の中でもかなりの極貧状態で、子どもたちの多くが栄養失調、劣悪な保健衛生環境という、厳しい生活を送っている地域があることが分かりました。この地域に住む人々の多くは、アウトカースト(不可触民・見捨てられた人々)で、過酷な労働条件にもかかわらず平均年収が3万円(月収ではありません)。「こんな過酷な生活環境があるのか」と、信じられない思いでした。

この地域に日本から訪ねるには、最寄りの小さな空港から車で10時間。しかも、片側が断崖絶壁でガードレールのない舗装されていない山岳地帯の道を延々揺られ、最後は徒歩で急斜面に点在する村に向かう必要があるようです。そのことを知り、チャイルドに会いに行くことは現実的に難しいことが分かりました。

多くのチャイルド・スポンサーは、現地までチャイルドに会いに行き、その感動を多く伝えてくださっています。それらの体験談を読むと、チャイルドに会いに行くことができる地域を選びたい気持ちでした。しかし、どうしても、極貧状態で栄養失調の子どもが多い、虐げられた民族が居住する地域に惹かれてしまいます。自分の性には逆らえません。自分の魂の惹かれるがまま、その地域に住む4歳の女の子のチャイルド・スポンサーになることにしました。

会いに行くことは難しくても、手紙のやり取りはできるので、今から手紙を出すことを楽しみにしているところです。チャイルド・スポンサーになったばかりでも、チャイルドの居る環境が身近に感じられるようになり、私のチャイルドはもちろんのこと、彼女のご両親や親戚、そしてコミュニティ全体が平和で豊かになり、笑顔が増えるようにと、チャイルドの写真を観るたびに自然と祈るようになりました。与えているのに与えられます。

本当に有り難いことです。ワールド・ビジョンによるこのコミュニティに対する支援が続く限り、チャイルド・スポンサーを続けます。


ワールド・ビジョンは、全ての子どもの権利を尊重し、必要な保護をするために「チャイルド・プロテクション・ポリシー」を定めていますが、チャイルド・スポンサーは、自分のチャイルドの写真と限られた情報を、個人が特定されないことを条件に、ウェブサイトやSNSに掲載することを許されています。そのため、今回、私のチャイルドの写真を掲載しました。

チャイルド・スポンサーシップに興味のある方は、以下のサイトにアクセスください。

https://www.worldvision.jp/childsponsor/

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