自然のリズム
- 2016/10/25
- 越後奥寂庵
今朝、4時に起きて外に出ると満天の星空で、オリオン座が瞬いていました。5時過ぎに徐々に外が明るくなったので、日の出前に好きな撮影ポイントに行くことにしました。クルマに乗り、前方が見づらいのでワイパーを掛けると、なんとフロントガラスが凍っているではありませんか。山道の路面が凍結しているかも知れないと思い、ノーマルタイヤの愛車ではなく、ラジアルタイヤの軽トラで行くことにしました。
日の出の写真を撮り終わり、大分明るくなっても、田んぼの畦に生えている草の葉には霜が降りていました。葉っぱの美しさに感動して写真を撮りましたが、同時に焦る気持ちが湧いてきました。まだニンニクを植えていないからです。
慌てて奥寂庵に戻り、土作りをしていた畝を耕し、マルチを掛けてニンニクを220個、植えました。本来ならすでにニンニクからは葉や茎が出ている頃なので、この時期に何とか芽を出してくれることを祈るばかりです。青森産のホワイト6片は大粒なため、種球は高額ですから。
自然環境は待ってはくれませんし、私たちに合わせてもくれません。こちらが自然のリズムに調和するしかないのです。アメリカには、自然現象に人類が勝とうとする映画がよくありますが、滑稽に感じてしまいます。なぜなら勝ち負けというのは、お互いが勝敗を意識して闘った結果、生じるものですから。自然は勝とうとしていません。勝ち負けを意識していないものに、勝つことも負けることもできないのです。
ニンニクを植え終わり、水をやろうとしたまさにその時、雨がポツポツ降り出しました。今日の午後の天気予報は雨マークだったので、植えつけ後の雨を期待していましたから、当然のタイミングとも言えます。でも、このような絶妙なタイミングは、自然が呼応してくれているような気にさせてくれます。
マルチを掛けたり草刈りをしたりと、多少のコントロールはさせて貰いますが、自然のリズムとともに生きたいと思った一日でした。