インナーサイレンス・リトリートのご報告
- 2016/6/4
- 越後奥寂庵
アメリカより友人の音楽療法士であるChrsitineとともに行ったインナーサイレンス・リトリートが終わりました。濃密な3日間でした。リトリートは、Music Medicineのツアー同様、私とChristineで相談しながら進めていきましたが、同じ人間がプログラムを決めて進行しても、環境と意図を変えるだけで、参加者の体験が大きく異なることをあらためて実感しました。インナーサイレンス・リトリートは、ファシリテーションスキルを学ぶ場ではなく、自然 とつながりながら全身でMusic Medicineをフルに体験していく場です。特に最終日のサークルでは各自が心と身体を開いて内側から自由に湧き出る音楽に身を委ねて、4つの要素であるリズム、メロディー、ハーモニー、サイレンスの質を感動とともに実感することができたのではないでしょうか。
特に「インナーサイレンス・リトリート」という名前が現すように、リズム、メロディー、ハーモニーを奏でることと、心と身体を開くことを通して、自然のなかでサイレンスを深く味わうことを3日間の目的としています。カッコウ、ウグイス、ミミズク、カエルの声、沢のせせらぎの音、森の香り、岩清水の甘さなど、自然からの恩恵をサイレンスのなかで味わう贅沢な時間でした。
リトリートでは、インディアンフルート、ネイティブドラム、そしてシンギングボウルなどの小物以外に、ブームワッカー、三味線、ピアノなどが加わりました。日本人にとっての心の故郷に建つ古民家で行ったこともあり、日本的なMusic Medicineにもなりました。やはりこのような場には日本的な音を奏でる楽器がよく合います。そういう意味で、インディアンフルートは日本的な音を奏でることもできる楽器であることも分かりました。
囲炉裏の間は2階の屋根まで吹き抜けになっているために、フルートの音が気持ちよく鳴り響き、Christineはとても気に入っていました。
最後のシェアから、参加者全員がこのリトリートで何かが生まれ、内面が動き出したことが分かりました。皆さん、少しずつ日常に持ち帰った「新しく生まれたもの」を大事に育んでいってください。