光り輝く一点
- 2013/1/16
- 森の生活
軒から垂れている氷柱です。氷柱のなかに光り輝く一点がありました。氷柱一本一本が私たちに思えました。私たちのなかには遍在する大いなるものと共振し、呼応する光があること、仏性があること、私たちは神の子であることを、この氷柱が教えてくれているように見えました。
正月、映画「禅 ZEN」を観ました。なぜ、我を捨て純粋さに向かうものに感動するのだろうかと、考えていました。それは宗派や民族、思想を問わずです。私は余裕のある時は他者に対して寛容になれますが、自分に余裕がなくなったり、危機的状況になるとき、自分の我の強さに愕然とします。生物として自己保存の本能があるので、凡夫にはあらがえないものなのかもしれません。だからこそ、我を捨てられる人を観ると感動するのでしょう。それとともに感動は、自分のなかにも「我」の奥に横たわる大海があることを教えてくれているように思います。