BIPS 第4期セラピスト養成トレーニングの開始、及び追加募集のお知らせ
- 2019/6/21
- BIPS
BIPS 第4期セラピスト養成トレーニングが始まりました。これから4年間に渡り、ボディサイコセラピー(身体心理療法)を、自分自身の変容を通して学んで頂きます。
受精後、胎内環境から心身の発達が始まり、今現在に至るまで、外界とのかかわりのなかで、身体構造とともに精神構造が形成されてきましたから、過去の環境において必要で身につけた鎧を溶かし、今現在の自分に相応しい枠組みを身につけていくには、ある程度の期間、心理療法を継続する必要があります。生涯、私達はこのような過程を歩んでいて、必要に応じて他者からの支援が必要となる、とも言えるでしょう。
ボディサイコセラピーを提供するには、まず自分自身が、このような変容の過程を体験を通して学ぶ必要があり、そのために4年間もの歳月を掛けています。これはBIPSに限ったことではありません。BIPSが認定を受けているヨーロッパ・ボディサイコセラピー協会のトレーニング基準であり、ヨーロッパ心理療法協会、さらには世界心理療法協議会に準拠する基準でもあるのです。
ボディサイコセラピーの特徴は様々ありますが、一つ言えることは、自我形成にとって重要な3歳までの傷を扱うことができる、というものです。胎内から環境から3歳までは、私達が想像している以上に、今現在の心、身体、生命エネルギー、対人関係のパターンに影響を与えています。しかしながら、3歳以前のことを言語のみを用いる心理療法では限界があり、どうしても心理療法に「身体」を持ち込む必要があるのです。
このようなトレーニングにコミットする参加者の多くは、対人支援職の方々です。4期生も、鍼灸師、心療内科医、看護師、保健師、整体師、大学心理学部講師、セラピスト、ファシリテーター、障がい者支援者など、臨床現場で人をサポートしている、素晴らしい人たちです。彼らが、自分の専門領域にボディサイコセラピーを統合し、今以上に他者と深い関わりを持って支援できるようになることを願ってやみません。そのために、BIPSとしては4年間のトレーニング環境を整え、できる限りいい内容を提供していく所存です。
BIPSでは、ライヒから始まる長年の臨床経験に基づいた理論と技法とともに、母子関係、大脳生理学の研究から分かったことを取り入れて、セラピストの養成を行っていますが、単に職業的な役割のための技法や理論を身につけるためだけではなく、困難な状況でもしっかり地に足を付け、自分の感情に振り回されず中心を保ち、その場で人と向き合うことができるような在り方を身につけて頂くことを目的として、トレーニングを行っています。
愛情を持って他者の言動に耳を傾け、ほんの微細な表現にも注視し、意識と無意識にどのような力動があるかを察知し、今まで表現したことのない激しい感情の表出があったとしても、その場に共感とともに存在する人たちが社会のなかに居ることは、どれだけ助けになることでしょう。
なお、4期は始まりましたが、現在も追加募集を行っています。このようなトレーニングに興味がある方、もしくは私達の理念に共感して一緒に活動してみたいと思う方は、ぜひご検討ください。詳細は、以下のサイトに掲載しています。
https://www.bodypsychotherapy.jp/training.html
BIPSで教える場合、今までは、ボディサイコセラピーを自分なりに統合していったドラミングやボディワークは提供しませんでしたが、4期からは役に立つと思えば積極的に使っていこうと思っています。ちなみに初回は「アチューンメント」を理解して貰うためにドラミングを用い、とても楽しい時間となりました。