上越タイムスの掲載記事
- 2018/10/27
- 越後奥寂庵
昨日の上越タイムスに、11月25日行うコンサートについての記事が掲載されました。これほど大きく取り上げて頂き、有り難いことです。奥寂庵のある上越市大島区は平成3年に、市町村合併前の「東頸城郡大島村」であった頃に「音楽村宣言」をしました。最近でこそ、地方のまちづくりのために「地域ブランド化」で、様々な特色を地方自治体が生み出していますが、大島区ではすでに27年前から「音楽村」という特色を打ち出した珍しい村なのです。残念なことに大島区は、現在、上越市のなかで一番高齢化が進む行政区となり、大変残念なことに「音楽村宣言」が過去のものとなりつつあります。
5年前の上越市の資料によると、大島区の全集落のうち50%が、高齢化が進んだ集落ということですから、この5年で、さらに高齢化が進んでいるはずですし、これから20年後30年後、大島区ではどのくらいの集落が消滅することでしょう。現に空き屋がどんどん増えています。そのような現実を目の当たりにすると、「この自然豊かな、ふるさとの原風景を次世代に残していきたい」と強く思うのです。それはノスタルジックな思いからではなく、都会で人々の心と身体を見続けてきた心理療法家としての視点からです。
せっかく「音楽村宣言」をした大島区ですから、音楽の素晴らしさを活かしながら、この越後の大地の素晴らしさを多くの人に知って頂き、都市部と農村部の交流、他国と農村部の交流が生まれればと思っています。その第一弾としてのコンサートになります。
自分ができることは微力であっても、ふるさとの原風景が残る越後の大地のために力を注いでいきたいと思うのです。このような活動に興味を持ったり共感する人が居ましたら、ぜひ声を掛けてください。