10月に行うBIPS公開ワークショップのお知らせ

10月にBIPS公開ワークショップを行います。

今年6月のBIPS公開ワークショップに引き続き、10月の公開ワークショップのテーマは「父親としてのスタイル」です。

現代は、いろいろ深刻な問題はありつつも、「人権」という点において多くを論じられ、個々人が尊重される方向に向いていると思われます。健全で尊重しあえる関係ではない、パワハラ、モラハラ、セクハラ、いじめ、虐待、ストーカーという陰湿なものが衆目に晒されるようになり、何らかの対処が為されることが増えているのは、大変、喜ばしいことです。

その反面、核家族化、夫婦共働き、男性育休、昔ながらのコミュニティの崩壊、個人主義、終身雇用制から能力主義への移行など、社会を取り巻く構造が大きく変化し、その影響によって個々人の家庭内や社会のなかでの役割も大きく変化してきています。ですから私たちは、父親とはどういうものか、母親とはどういうものか、というイメージが湧きにくくなってしまっています。

このような変化に加えて自然災害、景気、放射能への怖れなどの影響もあり、外界に順応するために私たちは、予想を遙かに超えるストレスを負っている可能性があります。

そのような現代社会において私たちは、自分の内面にある質に目を向けるよりも、外界に順応するために必死になり、社会的役割、仕事、地位などにしがみつき、それを自分と同一化して生活の目処や安心を得ようとする傾向にあります。安定を求めるのは自然なことです。しかし、外界に基準を置くことだけではなく、自分自身の内面に基準を置くことにも意識を向けなければ、私たちの本当の幸せ、深い寛ぎは訪れないのです。

ストレス下では、状況を受け容れる母性的な懐の強さとともに、現状を打破していく父性的な行動力が必要です。なぜならば、多くの人たちを観ていて感じることですが、母性的な状況を受け容れる強さではなくて他者の意見の言いなりになって無気力、抑うつ的になる人たちや、父性的な健全な行動力というものがどういうものかを知らず、様々なハラスメントに繋がる誤ったパワーを行使してしまう人たちが、社会のなかに多く存在するからです。

今回のワークショップでは、心理療法的な関係性を通して、父親の存在を身心ともに体験できる状況を作り出し、私たちの身体のなかで父性の質を活き活きと感じ、そのイメージを保持(内在化)する方法を学んでいきます。外界に順応するためだけの行動力ではなく、社会のなかで自分の内面にある欲求、信念、気持ちに繋がりながら発揮する行動力を身につけていきましょう。役割としての振る舞い方を学ぶ場ではなく、私たちに本質として具わっている父性のエネルギーを感じていくワークショップになります。

現在父親である方はもちろんのこと、男性女性にかかわらず、自分の思いを行動に移したいと思っている方には、今回のワークショップはいい機会となります。どうぞご検討ください。

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日 程:2017年10月20日(金)14時開始〜10月22日(日)16時終了
※合宿形式のワークショップとなります。

会 場:伊予ロッヂ(JR小海線清里駅より送迎バス)
山梨県北杜市高根町清里 3545

講 師:ルーベンス・キグネル
(BIPSメインディレクター)

通 訳:国永史子(BIPSディレクター)

スタッフ:贄川治樹(BIPSディレクター)

対 象:一般の方、専門家問わず、ご興味のある方

定 員:20名

料 金:70,000円(消費税、2泊4食付き)

申込期日:2017年10月13日

振込期日:2017年10月18日

問い合わせ先/申込先:BIPS 事務局(贄川)

MAIL:office@bodypsychotherapy.jp

申込方法:名前・住所・連絡先を明記の上、BIPS 事務局までお申込みください。

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ルーベンス・キグネル氏の略歴
ブラジル ポウリスタ大学大学院 心理療法における身体コース コーディネーター
1950 年サンパウロ生まれ。FACULDADES大学社会学部卒業。心理療法家でありコミュニケーションと記号学の教授。ロンドン・ゲルタ・ボイスン・ センターでバイオダイナミックス・トレーニング修了。ロンドン・バイオエナジェティックス分析研究所(アレクサンダー・ローエン主宰)でジョン・ピエラコ スよりトレーニング修了。チューリッヒ・バイオシンセシス国際センターでデイビッド・ボアデラに師事。アメリカ・エサレン研究所でポール・ピエラコスより ゲシュタルトセラピー修了。ニューヨークにてアレクサンダー・ローエンより、バイオエナジェティックス特別上級者トレーニング修了。アルゼンチンにてサイ コドラマのトレーニング修了。ブラジル精神分析協会にて精神分析のトレーニング修了。これまで、デイビッド・ボアデラ、ゲルタ・ボイスン、アレクサン ダー・ローエンの出版物の翻訳、監修に携わる。フランス、イタリア、日本、メキシコ、ブラジルを含む南米諸国でボディサイコセラピーのトレーナーを務め る。20年以上バイオシンセシス、バイオダイナミックスの国際トレーナーとして活躍。イタリア、ボローニア大学にてコミュニケーション学の博士号取得。 2005年には、ブラジルで行われたボディサイコセラピー国際会議の議長を務める。

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