呼吸法の書籍のご案内

書籍昨夜はセロトニンDojoで講義をさせて頂きました。代表の有田秀穂先生にもお会いできましたし、熱心な受講生と有意義な時間を過ごしてきました。迂闊にも今まで見過ごしていた本を発見し、すぐにDojoの受付にて購入しました。「医者が教える正しい呼吸法」(かんき出版)という有田先生のご著書です。

そして今朝、通販で購入した本が届きました。よく観ると、手に入れた2冊の本の表題に「ゆっくり吐く」という同じコピーが使われています。呼吸法に限らず、心理療法、ボディワーク、ドラミングにおいても、微細なものからエネルギッシュなものまで、様々な技法があります。目的や意図が異なれば、技法も違ってくるのは当たり前でしょう。この2冊の本で紹介されている呼吸法も、合致する部分も多くありますが、目的が異なるために相容れない箇所もあります。だからといって、どちらかが間違っているということではありません。また、成瀬雅春氏がご著書で紹介されているプラーナヤーマは、Kaivalyadhama Yoga Instituteで教わる伝統的なプラーナヤーマとも微妙に異なります。

ただ、すべてに共通しているのは、身体的健康、心理的健康、精神的健康には、「ゆっくり最後まで吐き切ることが重要」だと言うことです。日常生活において意識的に行わなければ、息を吐き切ることはしないものですから、「呼吸法」として毎日、実践のために時間を確保し、行う必要があります。

ボディサイコセラピーの視点では、幾ら実践として呼吸法を行ったとしても、自分と外界との関係を探り、不必要な思い込みや緊張を手放していかなければ、自律的に行われる呼吸には変化が生じない、としています。それはそれで、今までの私の個人的体験と臨床経験からも同意します。それとともに、プラーナヤーマ(ヨガの呼吸法)の継続的な実践を通して、神経系を含めた身体が徐々に変化していき、呼吸法をしていない時であっても、自分自身がセンタリングされている感覚が生じているのも事実なのです。ですから、呼吸法を継続することによる変化も実感しているのです。

このような体験から私は、関係性によって形成された自我構造を関係性のなかで扱うボディサイコセラピーと、個人で毎日実践する呼吸法とはアプローチは違えど、補完し合うものだと思っています。ボディサイコセラピーによって外界に対して開いて寛ぐことができれば、何処にいようとも呼吸は深まるようになりますし、そのような在り方で日々、呼吸法を実践するならば、より深い呼吸に到達することができるのではないでしょうか。

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