「ボディサイコセラピー講座【霊性編】in 名古屋」のテーマについて

明日から4日間、名古屋に滞在します。17日と20日が個人セッション、17日夜がガイダンスレクチャー、週末の2日間がボディサイコセラピー講座です。明晩のガイダンスレクチャーでは、参加される方に合わせて話を進めると思いますが、もともと日本にある霊性とはどのようなものか、ボディサイコセラピストとしての私の視点で話を進めさせて頂きます。

西洋人には日本人に対して「自我が弱い」「何を考えているか分からない」「もっと主張すべきだ」「責任が曖昧」「リーダーシップを発揮しにくい」など、ネガティブな評価がある反面、海外から日本を訪れる方々の日本人に対する評価は高い、という現実もあります。

確かに、西洋人が指摘することも分かります。それは謙虚に受けとめて西洋から学ぶ必要もあります。しかし、もともと日本人は西洋的観点での自我に重きを置いていなかったのです。西洋では対象と離れて客観的に観ることで、一定の法則、普遍性、一定の自分というものを見出してきました。それは科学的アプローチです。日本人はこのアプローチとは異なり、西洋ほどの客観性を持たず、もっと対象に近づくことによって対象を理解していったのです。

対象に近づくことで、関係性にはかなり影響が生じます。では、日本人は西洋的観点からすると、単に主客の境界が甘く自我が弱いだけなのでしょうか、優柔不断なだけなのでしょうか。私はそうは思いません。一定の自分を保とうとするのではなく、影響を受ける「変わりゆく自分」という相関的な自分を受け入れる強さが日本人にはありました。その強さは、「肚(はら)」と関係があります。肚が据わっていれば、いろいろなことを感じたとしても動じない。その動じなさは、自我や思考のレベルではないのです。より根源的なものに繋がっていることで動じない。これは瞑想をする際、意識を何処まで深化できるか、ということにも関係があります。

西洋化した日本、特に都市部では、この肚を育む環境が失われています。それは世界的に観ても、肚が育ちにくい環境になっています。肚とは逆方向に向かう、自分の理想イメージに同化するナルシシズムが「現代の病い」としてクローズアップされている昨今、もともと日本人が育んできた肚を大切にする文化にもう一度意識を向け、それを世界に発信していく必要性を感じています。

ガイダンスレクチャーでは、そのような話を含め、意識の成長についてボディサイコセラピーの視点でお話しし、2日間の講座では「私たち現代人が、どのようにして肚を大切にすることができるか」「意識の成長にとってのボディサイコセラピーでは何ができるか」「そのプロセスではたらく霊性の力」について、エクササイズ、ワーク、レクチャーを交えながらお伝えしたいと思っています。ただし、2日間という短い時間ですので、すべてが分かるということではなく、知って頂くきっかけになればと思っています。

明晩のガイダンスレクチャーは参加を受けつけています。明日のレクチャーでは、話しきれないかもしれませんが、肚(はら)が乳幼児期にどのように育まれるか、ということにも言及できればと思っています。

https://www.facebook.com/events/1448761942051075/

関連記事

Facebook Like Box

アーカイブ

ページ上部へ戻る