里山の秋
- 2014/9/24
- 森の生活
里山では稲刈りが盛んに行われています。コンバインがバックする時に鳴らす「ピッピッピッピッ」という音が里山に鳴り響くと、秋が来たことを実感します。
画像は、今朝撮影した「コスモス越しの稲刈り」です。
夕方、近くの神社で密かに明かりが灯っていました。いつもは明かりが灯らない神社ですから珍しいことなのですが、人影がありませんでした。
子どもの頃は夢中になって外で遊び、夕焼けが見える頃、家路についたものです。このような神社の境内や、路地の曲がり角にあったお地蔵さんやお稲荷さんの前などでよく遊んだものでした。
夕暮れ時の境内は、神さま、仏さま、何と呼んでもいいですが、目に見えない存在に対する畏怖の念が生じやすい時空間です。子どもの頃に祖母から聴いた昔話や言い伝えも、身体感覚で覚えていますが私の無意識との境界をいい意味で曖昧にしてくれました。そのような環境によって精神性は豊かになったと、自分の子供時代の記憶から感じるのです。
現代のようなネット社会、そして子どもの頃から夜遅くまで塾通いをするような社会だからこそ、身を置いてみないと分からない、畏怖の念が生じる時空間が豊かに思えてしまうのは、私だけでしょうか。