9日、東京を朝出て、250km運転して越後奥寂庵に到着しました。作業着を持ってくるのを忘れたので途中、十日町のワークマンで地下足袋、脚絆、軍手、作業着を購入。
越後奥寂庵近くにある有名な棚田を撮影。やはり越後はいのちが濃密です。
上の画像も私の大好きな棚田の風景です。
奥寂庵に着いてすぐに雪囲いをひとりで外しました。ひとりで外すのは結構な重労働です。大変ですが、好きなことだと苦痛ではありません。
19時30分、越後奥寂庵の近くにあるホタルの里に行きました。ここには2箇所、天然のホタルが出る場所がありますが、7月上旬となると、冷たい水が流れる渓谷の方にホタルが飛び交います。ただし、係員の方に訊くと撮影禁止とのこと。それでもう時期が終わっているもう1箇所の方に向かいました。ここは公園になっていて、6月下旬には多くの天然のホタルが飛び交います。夕暮れを待ちましたが、残念ながらホタルは飛びませんでした。
係員の方に「公園の方は終わっているかもしれないけれど、その下の田んぼの方に降りて行っているかもしれないよ」と言われ、田んぼの方に降りていくと、数は少ないですが、ホタルが飛んでいました。
このホタルまつりは、上越市大島区のイベントではありますが、明るくしてしまうと蛍を観るのに邪魔になってしまうので、薄暗い明かりを地べたに道沿いに置いています。ここだけ、提灯がありました。おとぎ話に出てきそうな風景でした。日本人の集合無意識が活性化する感覚があります。
20時30分頃、撮影した蛍です。数は少ないですが、それでも蛍が飛ぶ風景は幻想的です。
こちらは同じ場所で撮影したものですが、空には星が見えます。
翌朝、3時45分に起きて昨日の棚田に行ってきました。太陽が顔を出すまで30分ありましたが、待っている時間も刻々と空の色が変わっていくので全く飽きませんでした。早朝に起きても、この景色を見ると眠さは吹っ飛びます。身体は疲れていても、「感動は魂のための滋養」ですね。精神が元気になります。
こちらも日の出。「天空の棚田」と密かに呼んでいる場所です。
日の出の写真を撮影した帰りに朝霧のなかを通りましたが、幻想的でした。
奥寂庵に戻り、少し作業をしてからうたた寝をしました。昼間は、ひたすら越後奥寂庵の敷地の草刈りを行いました。4月下旬、Christineが来て以来、忙しくて戻ることができなかったために、草が伸び放題でしたから。
夕方、山梨に向けて出ようとした時に、町内会長さんが来られました。いつも除雪作業をお願いしている建設会社の社長さんです。「おめぇのクルマがあるから寄ったんだけどな、部落費と消防費を貰いに来たんだ」と。普段居ないために、ご迷惑をおかけしていることを詫びた後、四方山話になりました。帰り際、「おめぇ、ひとりでこの敷地の刈払いをしたのか? そりぁあ、てぇしたもんだ」と言われました。
山梨でも、越後でも、その土地にエネルギーを注いだ分、恐ろしいくらい的確に地元の方は応じてくださいます。Business Mindで結果を期待して動いているわけではなく、ただ、内側から突き動かされるものに従ってエネルギーを注ぐと、予想もしない結果がついてくる、ということを田舎にいると実感します。やはりこの場所をもっと活用したいという思いが強く湧いてきました。都会とは違い、不便でやることも多い場所ですが、それに勝るだけの良さがあります。