プラーナヤーマ・ワークショップのエピソード

プラーナヤーマ・ワークショップのエピソード

プラーナヤーマ・ワークショップでのエピソードを一つ紹介します。

5日目早朝に、事情があってSudhir先生が急遽、インドに帰国することになり、福井から名古屋にある中部国際空港までお送りすることになりました。名古屋市内の渋滞に巻き込まれ、チェックインに間に合うか気になりましたが、無事に到着。Sudhir先生を見送り、ホッとして福井までの帰路に着きました。間に合ったことで安堵したためか、帰りの運転は睡魔との戦いとなり、このままでは危険だと思い、途中コーヒーを2度飲んで何とか福井に戻りました。

夕方のクラスでプラーナヤーマを始めると、昨日と比べて身体も心も別ものに感じました。呼吸のリズムは若干速いだけでしたが、心拍のリズムがかなり速くなり強く脈打っていて、緊張が強くなっていたのです。呼吸をし続けていると回数を数えている左手の指が微妙に震える感じにもなりました。最後、シヴァアーサナをしていると、肩を素子さんに叩かれ、「Tiwari先生が脈を診たいと言っています」と。それでTiwari先生のもとに行き、脈を診て頂きましたが、Tiwari先生は頷くだけでした。

クラス終了後、キッチンで夕食のお料理に火を入れていたTiwari先生に、空港からの帰りに睡魔に襲われてコーヒーを2度飲んだこと、その後、身体が揺れる感じがあっただけだったのに、練習を始めたら自分の緊張の強さと心拍の速さに驚いたことを伝えました。Tiwari先生は「Very Good!」と言ってからこう付け加えされたのです。「そういうことに気づくことはとてもいいことです。私はあなたの練習を観ていて何が起きているのだろうと気になって脈を取ったのです」と。

私はスタッフとして一番後ろの端に座っていたにもかかわらず、先生には私に起きていた微妙な変化はお見通しだったのです。この出来事によって、先生はすべての参加者に対して深く観ていた、ということがよく分かりました。そして「上手くやろう」という欲であったり「続けていたら何かが起きるかな」と期待したりするのではなく、「気づきを持つこと」が大事だというメッセージを、Tiwari先生から受け取りました。

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