友人との再会

友人と久しぶりに再会しました。彼は、ソウル市にある東南精神科医院の呂寅仲院長で、韓国での引きこもりに関する第一人者です。2005年発刊「こころの科学」でも「韓国ひきこもり事情」を執筆しています。呂さんとは12年前に、ソウル市内と済州島で「韓日ひきこもりキャンプ」を3度、一緒に行った間柄です。何年も会っていなくても、会ってすぐに打ち解ける友人というのはいいものだなと、しみじみ感じた時間でした。

韓国における心理療法にまつわる諸事情、現在の引きこもり事情、精神科医としての韓国社会における課題、文化と関係性の変化、経済と政治の状況、対日感情の建前と本音、韓国人の精神的なバックグラウンドなど、話が尽きません。呂さんとは、客観的立場に立ってお互いの国で起きていることをニュートラルに話し合える間柄なので、私にとって呂さんは、国境を越えて躊躇なく様々な話が出来る貴重な存在です。呂さんに感謝です。

新聞やテレビから単なる情報として耳に入ってくるより、親しい関係のなかで直接話を聞くことの方が、自分のことのようにリアルに起きていることが感じられるものです。アジア学院でもそう思いましたが、これからも「生の声」を聴いていきたいと、あらためて思いました。

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