螺旋状の成長
- 2013/12/23
- 森の生活
amazonから本が届きました。大分前に人に貸して戻ってこなかった本ですが、もう一度読んでみたいと思って買い直しました。これは、私が25年前に3年、集中して受け続けた「ホロトロピック・ブレスワーク」について書かれた本です。
「ホロトロピック・ブレスワーク」とは、強烈な呼吸法、宗教音楽や民族音楽など想起的な音楽、ボディワークの3つの要素を用いて変性意識でのプロセスを強烈に促進させる技法です。
私自身、この呼吸法によって自伝的領域、分娩前後の周産期領域、過去世などのトランスパーソナル領域の体験をし、その体験によって「自分」というものの捉え方が大きく変化したことは、私の人生において重要なことでした。ただ、トランスパーソナル領域での体験は、あまりにも深い無意識が想起されるので、その体験を日常に統合するのに大変苦心したこともあり、より現実に近いところから統合する必要を感じて、ボディサイコセラピーに興味を移して今に到っています。
ただ、ここのところプラーナヤーマを実践していて、呼吸が意識にもたらす影響を考えていた時に、自分が過去に体験した強烈な呼吸法をもう一度、捉え直してみようと思い、本を買い直したのです。というのは、「ホロトロピック・ブレスワーク」は、チェコの精神科医が向精神性物質を用いて行っていた療法が、向精神性物質が非合法となったことで行えなくなり、向精神性物質の代わりになるものを探し、プラーナヤーマ、クンダリーニ・ヨーガ、シッダ・ヨーガ、チベットのジャジュラヤーナ、スーフィーなどをヒントに呼吸法を用いるようになった経緯を思い出したからです。
ボディサイコセラピーにおいても呼吸を重要視しますが、より精神性に向かう呼吸法にまた回帰するとは思いませんでした(もちろん、ホロトロピック・ブレスワークとプラーナヤーマは全くの別物です)。
「精神的成長は螺旋状に進む」ということを、しみじみ感じている今日この頃です。