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四季折々

塞の神に言われたこと

本日、私の畑の脇で、集落の「塞の神(さいのかみ)」が行われました。これからの一年の福を、集落の皆さんと願いました。

いつも感じることですが、雪山を背景にした塞の神は、神聖な行事だと感じさせてくれます。塞の神の「塞」は、「境をさえぎる」という意味があるそうですが、それを意識してなのか、いつも集落の端で「塞の神」は行われます。ここの集落の端の向こうは獣の領域であり、冬は人間が立ち入ることの出来ない山の神の領域です。

「自然との共生」ということが、よく言われます。ここの居ると、自然との共生が意味するのは、里山に佇みながら獣の領域、山の神の領域に畏怖の念を抱くことのように思うのです。深山に身を置くことは大変不便なことであり、冬は除雪作業に追われますが、「自然に対する畏怖の念」と「活かされていることへの感謝」を抱かせてくれることに比べたら、不便さなんてどうでもよくなります。というか、人間ではどうにも出来ない不便さがあるからこそ、畏怖の念を抱き、活かされている気持ちになるのでしょう。

「人間としての限界をわきまえろ」と塞の神に言われたような一日でした。

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