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四季折々

雪の重なりのなかで

2月中旬に除雪のために奥寂庵に戻りました。積雪の高さは昨冬の方が凄まじかったのですが、今年は除雪の難しさを強く感じた年になりました。

1月中旬に除雪をしたにもかかわらず、寒波が到来し、2月2日には2階の屋根の根雪と新たな積雪が繋がってしまいました。その後、融雪と降雪が繰り返されたことで、積雪はミルフィーユのように、氷とざらめ雪が幾層にも重なる状態になっていました。

ざらめ雪の層の上を除雪機で登ろうとすると、キャタピラーが滑って進めません。氷の層の下はクレバスのように空洞になっている箇所もあり、用心をしないと除雪機ごと落ちてしまうリスクがあります。だからといって、スコップで雪を崩そうとしても、凍った層には歯が立ちません。

自然は、ただそこにあるだけなのですが、その「重なり方」ひとつで、こちらの思惑は簡単に覆されます。思い通りに進まない現実の前で、立ち止まらざるを得ない時間が生まれます。

やっと玄関まで除雪ができたと思ったら、雪に押されたせいか玄関の鍵が開きません。それで盛り上がった積雪を乗り越えて勝手口に回り、屋内に入ることができました。ほっとしたのも束の間、内側からも玄関の施錠が解けません。ドライバーで錠受け(ストライク)を外し、ようやく扉を開けました。

豪雪地帯では、予想だにしないことが起きます。その都度、途方に暮れます。しかし不思議なことに、途方に暮れるその時間が、発想を少し柔らかくしてくれることがあります。力で押しても動かないものが、視点を変えることで道を開くこともある。

困難な出来事は、ただの障害ではなく、新たな選択肢に気づくきっかけなのかもしれません。雪の重なりのなかで、そんなことを思いました。

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