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四季折々

引き際

7月上旬、BIPS第4期の合宿トレーニングを山梨県・清里にて開催しました。トレーナーは、昨年に続き、ブラジルから来日したRubensです。Rubensとの関わりは、BIPSという組織ができる前のバイオシンセシスのトレーニングにまでさかのぼり、およそ32年になります。コロナ禍で来日できなかった期間を除き、彼は毎年欠かさず来日し、世界におけるセラピーの潮流を日本に届けてくれました。

かつて一度、国際会議に参加するためにブラジルを訪れたことがありますが、トランジットの時間を除いても飛行時間だけで24時間、時差は12時間、さらに季節も逆という環境に、身体の適応がいかに大変だったかを今でも覚えています。現在Rubensは75歳。来日翌日からすぐにトレーニングを開始するのは、相当ハードだったはずですが、それでも彼は質の高い5日間を提供してくれました。

Rubensはこの32年間、自ら来日してトレーニングをリードしてくれただけでなく、世界各国からさまざまな学派のトップトレーナーを日本に招いてくれました。そのような優れたトレーナーによるトレーニングに、長年直接触れてこられたことは、私にとって大きな財産です。Rubensには心から感謝の気持ちでいっぱいです。


私自身は、バイオシンセシスの5年間のトレーニングを修了して以降、休む間もなくアシスタント、事務局、国内トレーナーとして活動してきました。しかし、年月を重ねる中で、スタッフそれぞれの立場で「やり切った」という感覚が芽生えてきたこともあり、BIPS第4期が終了する今年12月をもって、4年間にわたるセラピスト養成トレーニングの提供を終了することにしました。

第4期の途中にはコロナ禍もありましたから、「とにかく4期を最後までやり遂げる」ことを最優先に、最大限の努力を重ねてきました。そのため、次期のことを考える余裕もなかったこともあります。そして私も来年には65歳を迎えます。いわゆる高齢者の仲間入りをするタイミングとしても、いまが「引き際」としてちょうど良いと感じています。

私の人生のちょうど半分は、ボディサイコセラピーのトレーニングと共にありました。それが今年で一区切りとなることには、感慨深いものがあります。とはいえ、12月までは引き続き受講生に良質なトレーニングを届けることに全力を注ぎ、その後、少し時間をかけて来年以降のことを考えていくつもりです。

この年齢になると、活動できる時間にもエネルギーにも限りがあることを実感します。その限られたリソースを何に注ぐのか――それを妥協なく見極めるためにも、自分自身との内的対話を少しずつ深めていきたいと考えています。

なお、BIPSのトレーニングは終了しますが、3年後にはRubensが再来日し、公開ワークショップを開催する予定です。

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