提供する手法 心理的腸蠕動音のモニタリング 心理的腸蠕動音とは 最近、ようやく脳腸相関という概念が話題になっていますが、バイオダイナミックスでは数十年も前から、心と腸との関連に焦点を当てて心理療法を行ってきました。ボディサイコセラピーの創始者であるウィルヘルム・ライヒは、防衛機制は心理面のみならず身体にも形成されるとして、「筋肉の鎧」という概念を提唱しました。私たちは家庭環境などの外界に適応するために、衝動や情動の表現を抑えます。たとえば呼吸を止めたり喉を絞めたり筋肉を緊張させたりします。それ自体は決して悪いことではありませんが、その緊張が慢性的になると、無意識下ではたらくようになり、姿勢や表情、動きの制限という形でパターン化してしまうのです。そのような防衛をライヒは「筋肉の鎧」と言いました。 バイオダイナミックスの創始者であるゲルダ・ボイスン女史は、「筋肉の鎧」よりも「腸の鎧」に焦点を当てました。腸では食物のみならず、感情、情動をも消化すると捉え、腸の筋肉である平滑筋の慢性的緊張(鎧化した腸)を緩めていくことによって、感情や情動を受けとめる器を広げ、対処できるようになる、ということから、心理療法にマッサージを多用していったのです。ですからバイオダイナミックス・マッサージでは、平滑筋が緩むサインとしての腸蠕動音を聴きながら行います。 当研究所所長である贄川は、正式にバイオダイナミックスのセラピスト養成トレーニングを受講はしていませんから、バイオダイナミックス・マッサージとしては提供できませんが、数多くの優秀なバイオダイナミックスの国際トレーナーのワークショップ、トレーニングをオーガナイズしてきた経験から、セラピューティック・ボディワークのセッションにおいて、希望があれば心理的腸蠕動音のモニタリングをしながらボディワークを提供しています。ご希望の方は、事前準備があるため、予約時に「腸蠕動音のモニタリングを希望する」と一言お伝えください。